2020/04/23 2:02
構造化マークアップで検索結果に「求人情報」を表示させる方法
今回、求人サイトのポータル案件で採用した「構造化マークアップ」についての簡単な説明です。
まず「コウゾウ?何ソレ食えんの?」って話ですが、「SEOに特化した記述方法」の1つって感じです。
では解説していきましょう。
まずは実物を見た方が分かりやすい
例えばGoogleで「求人検索」ってググってみると、最近では検索結果でこういうのが出るようになってます。
これは「構造化マークアップを用いて記述したサイトが読まれてる」という状態だと思ってくれたらいいです。
つまり、「構造化マークアップ」をやってないサイトは出ない(出にくい?)という事。
で、SEO対策の1つだし、リクルート系のサイトならなおさら必要でしょうって事でやってみました。
最初はハードル高そうだと思ったんですが、理解できればそんなに問題なさそうです。
ただ、サイトが押し出してる“ジャンル”によって記述内容が変わるので厄介です。
例えば
・ただのブログ(日記)みたいなサイト
・レストランとか飲食店
・Q&Aのページ
・商品を取り扱ってるサイト
・求人サイト
…というように、それぞれで書き方(書くべき内容)が変わってくるようです。
今回に関しては「求人」にあたるジャンルとなるので、必死で求人用の書き方例(テンプレみたいな)を探しました。
ちなみにGoogle公式にも分かりやすく説明はありました。
流れ的には
①ジャンルにあった書き方例を探す
②必要となる項目を理解する
③出力をチェックして、テストツールで確認
こんな感じのフローになります。
実際の書き方
まず記述ですが、大きく分けて2種類の書き方があるようです。
・Microdata(マイクロデータ):HTMLにメタデータを直接記述する方式
・JSON-LD(ジェイソン・エルディ):JavaScriptを使ってページ内に挿入する方式
今回JSONの方でやってみました。
つまりJavascriptで箇条書きみたいに記述していくやつです。
ではいきなりですが、実際に記述したJSの書き方を載せておきます。
テンプレ自体はいろんな記事から引っ張って来てつなぎ合わせた感じです。
markup.php
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "http://schema.org/",
"@type": "JobPosting",
"title": "【タイトル】 Recruit",
"description": "【ディスクリプション】",
"identifier": {
"@type": "PropertyValue",
"name": "【タイトル】 Recruit",
"value": "【記事ID】"
},
"hiringOrganization" : {
"@type": "Organization",
"name": "【サイト名】",
"sameAs": "【サイトURL】",
"logo": "【ロゴURL】"
},
"industry": "",
"employmentType": "PART_TIME",
"workHours": "【労働時間】",
"datePosted": "【日付】",
"jobLocation": {
"@type": "Place",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"streetAddress": "【住所】",
"addressLocality": "【市区町村】",
"addressRegion": "【都道府県】",
"postalCode": "【郵便番号】",
"addressCountry": "JP"
}
},
"baseSalary": {
"@type": "MonetaryAmount",
"currency": "JPY",
"value": {
"@type": "QuantitativeValue",
"minValue": "【給料下限】",
"maxValue": "【給料上限】",
"unitText": "HOUR"
}
},
"responsibilities": "",
"skills": "",
"qualifications": "",
"educationRequirements": "",
"experienceRequirements": "",
"name": "【サイト名】",
"url": "【サイトURL】",
"potentialAction": {
"@type": "SearchAction",
"target": "【サイトURL】/search?q={query}",
"query-input": "required name=query"
},
"mainEntityOfPage":{
"@type":"WebPage",
"@id":"【ページURL】"
},
"image": [
"【画像URL】"
]
}
</script>
このファイル自体はヘッダーとかで常に読み込んでおくと楽ですね。
次にそれぞれの必要な項目の意味を理解していきます。
これはひたすらググるしかなかったです。
・サイト名
・タイトル
・募集してる店名
・雇用形態
・給与
・募集開始日
・勤務場所
…等の設定ができます
あと、必須項目や入力推奨の項目もあったりします。
それらは後でテストした時に警告で教えてもらえるので楽です。
テストツール
あとは実際のURLをコピーして「テストツール」を使って確認してみます。
テストツールといっても、Google公式のやつでブラウザ上で見れるので楽です。
構造化データ テストツール : https://search.google.com/structured-data/testing-tool
URLを入れて実際に読み込みがちゃんとされてるかを確認できます。
これで特におかしな点がなさそうだったら大丈夫だと思います。
まとめ
やる事は以上です。意外と簡単?な感じですね。
①ジャンルにあった書き方例を探す
②必要となる項目を理解する
③出力をチェックして、テストツールで確認
使い方としては、例えばサイトとかでも「リクルートページ」が固定ページで1枚作られてる事が多いと思うけど、そのページ内だけでも構造化マークアップしておくとか。
それだけでもSEO効果は上がるんじゃないのかなと思います。
現場から以上です!
【参考】
Google公式の説明ページ(求人情報編) : https://developers.google.com/search/docs/data-types/job-posting?hl=ja#hiring
構造化データ テストツール : https://search.google.com/structured-data/testing-tool
構造化データ マークアップ支援ツール : https://www.google.com/webmasters/markup-helper/
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